パートの問題で政府は13日、公務員らの共済年金を会社員の厚生年金に統合してサラリーマンの年金を一元化するとともに、厚生年金に加入するパート労働者を増やす年金改革法案を閣議決定した。一元化で最大の課題とされた共済年金の上乗せ部分(職域加算)に代わる新たな制度づくりは先送りされ、当初310万人とされていたパートの加入拡大も10万~20万人に限定された。
同日中にも国会に提出するが、審議日程上、今国会での成立は難しい情勢だ。
一元化は、年金制度の安定や公務員に有利な「官民格差」の是正が目的で、10年度に共済年金を廃止して公務員も厚生年金に加入する。会社員に比べ負担が軽い公務員の保険料率を段階的に引き上げ、2018年に会社員と統一する。共済だけにある職域加算は廃止するが、それに代わる新たな上乗せ年金をめぐる調整は難航。一元化とは別に今年中に法案をつくることになった。
朝日新聞 - 2007/4/13