シニアがパートタイムを選ぶときのポイント

シニア層がパートタイムを選ぶときのポイントとして、いくつかの点が考えられます。
「勤務地が自宅から至近距離」「仕事内容が自分に合っている」「時間の融通が利くか」「これまでの経験やもっている技術・能力を活かせるか」「長期間の就業が可能か」などが、シニアがパートタイムを選ぶ際に、重要視する項目です。
比較的通勤が楽で、勤務時間も極端に拘束されず、永年の経験や技術を活用でき、あまりストレスを感じずに仕事に従事できるなどの点で、シニアはパートタイムではあるけれども、自分に合った仕事をじっくり続けたい意向が強いようです。
パートタイム若年層は、高時給、高日給、高月給などを重要視するのに比べ、シニア層はあまり重視しておらず、シニアのパートタイムの目的は、金銭的な収入だけではないことが感じ取れます。
シニア層が選ぶパートタイムの職種では、男女で少し違いがあり、男性は工場・土木・建築関係や軽作業、倉庫での商品管理など、体力の要る仕事や、経験のある仕事を選択する傾向が強いのに対し、女性はキャリアや資格を活かした仕事や、コンビニエンスストアやレストランなどの、未経験でも比較的入りやすい仕事を選ぶ傾向が強いようです。
少子化や正規雇用の回復による、若年労働力の不足により、シニアのパートタイムを積極的に採用する企業は、今後も増えていく傾向にあります。